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社会のルールを知ったトキ

ミスチルとかわいい女子アナを中心に、好きなものや気になったことを記事にしてます

アイネクライネナハトムジーク(伊坂幸太郎) 感想

小説

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 記念すべき第1回目は伊坂幸太郎さんのアイネクライネナハトムジークという作品です。

アイネクライネナハトムジーク

アイネクライネナハトムジーク

 

 ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL...。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ。(Googleブック検索より)

 

 

短編がいくつかあり、それぞれの登場人物がリンクしていて最後に繋がるといった形の小説。伊坂作品はこういったスタイルが多いらしい。

なんだか手塚治虫のスターシステムみたいだなと思う。

 

特に一人のボクサーが全編を通してフューチャーされており、様々な人物の人生に影響を与えていくのだが…随所に伏線が貼られており、鮮やかに回収されていく様はまあ見事でした。

 

一番のお気に入りは第一章の「アイネクライネ」

そもそもこの小説を読もうと思ったのが、本屋大賞ノミネートというPOPに魅かれたわけでもなく、伊坂幸太郎ファンだったわけでもなく、ただただ斉藤和義さんのファンだったから。

伊坂さんと斉藤さんのコラボ作品「ベリーベリーストロング~アイネクライネ」という楽曲の内容がそのまま「アイネクライネ」のストーリーとなっています。

 

人との人との出会いが主なテーマですが、その中でもとりわけ、主人公の大学時代の友人で所謂マドンナだった織田由美のセリフがとても印象的でした。

 

 

「その時は何だか分からなくて、ただの風かなあ、と思ってたんだけど、後になって分かるもの、ああ、思えばあれがそもそもの出会いだったんだな、って。これが出会いだ、ってその瞬間に感じるんじゃなくて、後でね、思い返して、分かるもの」

 

 

「わたしさ、結構、ばりばり働いて、結婚とか遅い人かと思ってたし、意外な展開だったよねえ」

「でもまあ悪くはないよね。子供可愛いし。旦那は明らかに妙な男で、何考えてるか分かんないけど、馬鹿みたいで嫌いじゃないし。そうだなあ、悪くはないよ。当たりか外れかで言えば当たってるほうだよ」

 

別々のシーンで出会いや自身の結婚について語っている。

劇的な出会いなどは、あくまでも後からそう感じることで、そのときはただのありふれた日常に過ぎないのだ。

 

 

全編を通して、人と人との暖かいつながりと偶然の仕掛けが散りばめられており、アイネクライネナハトムジークのタイトル通り「ある小さな夜の曲」が美しく奏でられています。

読んだあとにはとてもホッコリ幸せな気持ちになりますよ!

作中には斉藤和義の実際の歌詞などもそのまま登場していて、ファン必読の内容となっています。

 

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