社会のルールを知ったトキ

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【ネタバレあり】ソラニン(漫画) 2巻感想~気だるい平和。ダラッと続く日常。一歩踏み出すために芽衣子は…~

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【気だるい平和。ダラッと続く日常。一歩踏み出すために芽衣子は…】

宮崎あおい主演で映画にもなった漫画「ソラニン」の感想です。今回は2巻、完結編です!
1巻のラストでは、交通事故にあってしまった種田。
ですが、2巻は回想シーンから始まります。

※1巻の感想はこちら
【ネタバレあり】ソラニン(漫画) 1巻 感想 ~不安と迷いに押し潰されそうな日常。それでも懸命に生きようとする若者たち~ - 社会のルールを知ったトキ





種田が生きているのか、死んでしまったのか気になるのにー!!!



回想シーンは種田たちが大学の卒業直前。
バンド「ロッチ」は大学の追い出しライブで演奏するようです。
ただ、種田は卒業後の進路も具体的に決まらずにモヤモヤしているよう。


卒業後にOLとして働き出す芽衣子にも、
「だって芽衣子さん、お茶汲んだり顧客管理するために生まれてきた訳じゃ絶対ないじゃんか。」とボヤいてしまいます。

そんな種田に芽衣子も、「…あんまりあたしに自分を重ねないでよ。…今日はもうあたし、自分ち帰るね。」と困ってしまいます。



そりゃあそうだよなー。就職前にそんなこと言われても(>_<)
芽衣子だって、生活のために仕方ないって決めたことなんだからそこは、前向きな言葉で背中を押してほしいですよね。




そして、追い出しライブで歌詞が飛んでしまった種田は、そんなモヤモヤをそのまま観客に吐き出します。


「たとえゆるい幸せがだらっと続いたとしても!!それで満たされたふうな恰好だけの大人になんかにはならねえぞ!!」


「たとえ、それが険しい道で、世界の果てまで続いていても…僕は僕の道をゆくんだ」
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場面は戻り、芽依子は近所の花屋でバイトを始めたようです。
バイト先の学生の大橋くんは若くて真っ直ぐで…
芽依子はそんな彼を見て、ちょっと戸惑っている様子。

なんだかバイトも長続きしそうにないと、遊びに来てくれた加藤とアイにそうボヤいてしまいます。

ですが、そこに種田の姿はありません…



「死んじゃうなんてずるいよ。…バカ。」



やはり種田はそのまま死んでしまったようです。

芽依子は、もしあの時すんなり別れていれば…もし、アイドルのバックバンドのオファーを受けていれば…
そもそも会社を辞めていなければ…はじめから付き合っていなければ…

と、考えてしまい、たくさんの「もしも」が頭から離れません。


ここの場面は、管理人の心にグサッときました。
彼女にフラれて傷心しているときなんか、あのときあぁしてればなーって考えて止まらないですよね(>_<)
もちろん、死別と失恋じゃ大違いですけど…!



そんななか、福岡から種田のお父さんがやってきます。
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どこか種田に似ているお父さん。
父は、もしも責任を感じるのであれば種田がいたことを忘れないでやってくれと言いました。
種田がいたことを証明し続けるのが、芽衣子の役割なのかもしれないと…


【芽依子の決断。ギターを持つ…ということは!!】

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種田のお父さんに言われた言葉を胸に、ギターを持つ芽衣子。
ビリーと加藤に、バンドに入れてほしいと頼みます。

全く経験もなく、きっかけもなんとなくという芽衣子でしたが、その本気な表情を見てビリーと加藤は芽依子のロッチ加入を承諾します。

初めてのスタジオでのセッション。
偶然にも、アンプのセッティングが、種田のそれと全く同じでした。
そんな芽衣子を見て二人は、どこか種田の演奏と重ねてしまいます。


バンドはなんとなくでやっていけるほど単純なものではないと思うビリー。
それをわかりつつも、好きなものに理屈はいらないという加藤。


そして、ロッチは動き出します。



【ライブ参戦決定!!少しずつ前を向いて歩き出す芽衣子】

1巻に出てきた加藤の後輩のサバ川こと鮎川ちゃん。
なんと、レコード会社の新人発掘オーディションに受かったよう!!

その会社のお偉いさんが次のライブを見に来るということで、その対バン相手を探しているとのこと。
その相手として、ロッチに白羽の矢が立ったというわけです。


本番は1か月後。

それぞれ、ライブに向けて練習の日々。
まだまだ種田のことで頭がいっぱいで、このままじゃいけないと感じている芽衣子でしたが

「ライブをやりきることができれば、あたしは何か変われる。 そんな気がする」

と、思うようになります。




そしてライブ本番。
スポットライトを浴び、その眩しさと孤独感に驚く芽衣子でしたが、懸命に演奏します。


「心臓の鼓動のせいか、音なんて全然聞こえなくて、声は何回も裏返って、きっと目茶苦茶な演奏だったけど、最後の曲、ソラニンはまちがえずに歌えたよ」


「東京で働きもせず、何やってんだあたしは。……なんて、まあ考えるけど、こんな日があってもいいな…って思うよ」


「だけど…この曲が終わったら、またいつもの生活がはじまるんだ」



そして終わる最後の曲。芽衣子は全てを出し切りました。
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【ライブ後… 読後のなんやかんや】

ライブから半年が経ち、芽衣子は都内の小さな会社で働き出すことが決まりました。
種田と住んでいた部屋はやっぱり手持無沙汰で、知らない街の1LDKに引っ越すことにしたようです。



新たな環境を前に、心細く不安にもなるけど、なんだかちょっとわくわくもして…

日常はどこか退屈だけど、仲間がいる。それだけで自分は幸せなんだ、と想い、芽依子は前を向いて歩き出します。

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~感想~

総評としては、管理人はこの漫画…大好物です!!
青春群青劇として、とても完成度が高いのではないでしょうか。
トレースの手法を用いた背景もとても綺麗だし、全2巻でとてもスッキリとまとまったストーリー!


種田なんかは、嫌いな人はホント嫌いなタイプのキャラクターだけど、こうやってうじうじ考えるのも若者の特権でしょう!!
人生について深く考えたり、自分や周りの行動に疑問をもつことも大事なことだと思いますよ。


周りが○○だから~とか、よくわかんないけどみんながこうなんだから、とりあえずそうしよう…なんて発想は非常に危険です。
もちろん、斜に構えて集団から孤立してしまっても意味がありませんが。



ほどよいバランス感覚を磨きながら、たまには浅野いにお作品を読んで、暗い気持ちも楽しい気持ちもたくさん咀嚼して…
どーにもならないこの世界を、なんとか生き延びていこうと、管理人は思っております。



(1巻の感想はこちら)
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【おやすみプンプンの感想はこちら】
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