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【森見登美彦】『夜は短し歩けよ乙女』感想・レビュー~黒髪の乙女と"先輩”のキュートな恋物語~【ネタバレ・アニメ映画化】

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今回は森見登美彦の小説、「夜は短し歩けよ乙女」を紹介します!

この作品では京都を舞台に、冴えない男子大学生である”先輩"と無邪気な後輩である"黒髪の乙女"の恋の模様が、交互の視点で描かれています。

 

読むと、なんだか夜の街に繰り出してお酒を飲みに行きたいな…大学生っていいなって気持ちになりました♪

ではでは、レビューです(∩´∀`)∩

※12/15追記:アニメ映画化についても!!

 【あらすじ】

 「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。
そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。
山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

※amazonレビューより

 

あらすじにあるように、本当に個性豊かな登場人物の数々!

何よりも、黒髪の乙女の可愛さったらないです(*^^*)

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※巻末の羽海野チカさんのイメージイラスト

 

鯉のぼりを背中に背負って歩いたり、かぼちゃが可愛くて膝の上で撫で愛でるなど、しぐさが可愛くて癒される♪

そうそう、こんな子が現実にいるはずない~なんて突っ込みは野暮ってもんですよ(笑)

 

また、森見さんの文章も可愛さを増長させています。

おともだちパンチとか、「なむなむ!」といった彼女発案のお祈り、むんと胸を張って立つといった表現など…

あぁ、こんな子が娘が欲しい…(-ω-) 

 

そんな純粋で無垢な彼女に恋をしたのが"先輩"です。

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※四畳半神話体系に出てきた「私」とどう違うのか甚だ疑問ではありますが(笑)

 

先輩は純情硬派な大学生。

密かに想いを寄せている彼女に表立ってアプローチすることができず、色々模索したり顔を合わす機会を伺いますが、なんとも空回り…その想いは微塵も伝わりません。

 

 

そんな二人を中心に、様々な人物が登場しますが、他の森見作品を知っている人なら思わずニヤリとする顔ぶれなんです。

 四畳半に出てきた歯科衛生士の羽貫さん。自称天狗で小津の師匠である樋口さん。

有頂天家族にも出てきた李白氏=寿老人 などなど…

 

 こういうスターシステム的なのっていいですよね。

なんとも、他の森見作品も読みたくなってしまう。

 

また、その李白氏と黒髪の乙女が演じる「偽電気ブランの飲み比べ対決」も必見です。

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●「偽電気ブラン」
因みに「偽電気ブラン」とは遡る事大正時代、京都中央電話局職員の甘井氏が偶然に発明し、現在では平安神宮は西、京都夷川発電所近辺にて夷川(狸)一族が醸成している「この世のものとは思えない程」の甘美なリキュール酒の事です。
仔細に就いては、森見登美彦氏の「夜は短し歩けよ乙女」「有頂天家族」等を閲読して下さい。

出典http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2007/10/post_07de.html

偽電気ブランは、上記のように「有頂天家族」にも登場するお酒。

黒髪の乙女はそのお酒を本当においしそうに飲むのです。(しかも強い!)

 

「花の香りで飲んだ後更にお腹の中がポッと温かく花畑になるような…」

という表現が素敵…(#^^#)

電気ブランは実際に飲んだことがありますが、偽のほうの味も気になる(笑) 

 

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そして話は夜の街から疾風怒濤に展開していき、ご都合主義の文化祭を経て、クライマックスに向かいます。

文化祭では「韋駄天こたつ」に「偏屈王」や「ぞうの尻」など一風変わった出し物の数々が登場します。  そしてある騒動に思いがけず巻き込まれる彼女。

それを追いかける先輩の恋は果たして実るのか…!?

 

【総評】

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森見さん特有の文体に最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば癖になること間違いなし。
ラストの一気に盛り上がる展開はぜひとも体験して欲しいです。
黒髪の乙女の可愛さと、読後の幸福感が魅力の本作品。

ほのぼのした微笑ましいふたりは、お似合いのカップル になれるはず!

 

上質のお酒を飲んだような、ほっこり温かな気分に浸れますよ!
おススメです♪ 

【2016.12/15追記】

なんと、アニメ映画化決定!詳しくはこちら