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イオンが舞台!?小説『タイニータイニーハッピー』を読んだ感想【アラサー女子におすすめ】

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どうも!管理人です!

今回はこちらの小説を取り上げます。

 

『タイニータイニーハッピー』

著者:飛鳥井 千沙

 

小さな小さな幸せという意味のタイトル。

東京郊外の大型ショッピングセンターである『タイニータイニーハッピー』略して〝タニハピ”。

どこかイオンモールを彷彿とさせるこのタニハピを舞台に、8人の男女の人間模様が丁寧に描かれています。

 

メインターゲットは恐らくアラサー女子でしょう。

表紙のイラストも内容も、女子受けしそうです。

でも、男の管理人が読んでもとっても楽しめました。

 

この小説の特徴は、繋がりのあるオムニバス形式。

ある作品で主人公だった人が、別の作品では脇役として登場します。

いずれの話も、どこにでもありそうな男女間の出来事がテーマ。

決してドロドロもせず、爽やかな終わり方をしてくれるので、気軽に読むことができます。

 

職場の微妙な恋愛事情だったり、三角関係だったりがリアルだなって思うし、共感できるシーンはきっとみんなあるんじゃなかな?

女性作家だけに、女子社員同士の距離感とかの描写がやけに現実的。

あれは男の作家には書けないだろうな。

 

あと、登場人物が別の話でも登場するので、このときはこう考えていたのか!っていう発見があったりするのもいい。 

個人的には「チャコールグレイ」が一番のお気に入りです。

 

 

タニハピ"のメガネ屋に勤務しているの森崎純一。

笑子という彼女がいるんですけど、笑子と付き合う前から密かに想いを寄せている人がいたんです。

その人というのが、同じメガネ屋に勤務している北川実咲。

彼女は結婚していて、その思いを打ち明けることもなく。

笑子に対する罪悪感も感じているけど、どっちつかず。

 

そんな純一だったけれど、ある日チャコールグレイの縁のメガネが壊れてしまう。

それがきっかけで、実咲の意外な一面に気付くことになる。

…というあらすじ。

 

純一は実咲のことを忘れたくて、笑子と付き合っている。

笑子のことは好きだけど、本当に好きなのはずっと実咲。

こうやって書くと酷い男だな。

 

黒に限りなく近いけど決して黒ではないチャコールグレイと、実咲と笑子のどっちつかずの純一を重ねているんですね。

曖昧な色のまま、変化を恐れた純一。

友人に流されてばかりに見えたけど、変わることを恐れない勇気をもっていた笑子。

 

強さってなんだろう…って考えさせられます。

表面上には見えないものの大切さとか、ドキっとさせられる場面も。

 

 

冷静に思い返すと、純一のダメダメさしか思い浮かばないんだけども、不思議と爽やかな気持ちになれる終わり方をしてくれます。

このあたりが飛鳥井さんの文章力なんだろうなー。

 

実咲も笑子も、別の章では主人公として登場します。

それぞれの性格も〝それぞれの小さな幸せ”も、違う視点で見れるところがいい。

 

その小さな幸せが本当に何気ないことで、決してドラマチックな出来事は起きないけれども、読後はホッコリ幸せな気持ちになれるはず!!

おすすめです!!

 

おわり!!