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社会のルールを知ったトキ

ミスチルとかわいい女子アナを中心に、好きなものや気になったことを記事にしてます

『モンクロチョウ』ネタバレ・感想~劣等感とスクールカーストが織りなす青春~

どうも!

今回はヤングマガジンで連載されていた漫画『モンクロチョウ』を紹介します。

 

作者は『喰う寝るふたり住むふたり』でヒットした日暮キノコ氏。

ほっこりさせられるアラサー同棲漫画を描いていた作者でしたが、今回のモンクロチョウは全く別の路線で驚きました。

今どきの高校生の性だったり、リア充とかそんな感じのことがテーマです。

 

あらすじ

主人公の正也はとにかくチャラい高校に通う17歳。

見た目はそこそこだけど、実は童貞。

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とにかくお盛んな周りの友人たちに馬鹿にされないよう、必死で取り繕って過ごしています。

スクールカーストの上位に位置するわけだけど、実際は無理している所謂キョロ充ってやつ。

 

性行為に対する憧れだったり、なまじスクールカーストの上位にいるものだから、劣等感が強く、無理しちゃってるんですね。

 

コンパで知り合ったリサという女の子には、しっかりと童貞であることもバレてしまい、さらに劣等感を刺激されてしまいます。

 

そしてもう一人のキーマンが正也の幼なじみである白井桃子。

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ぽっちゃり体系の彼女。正也は彼女も自分と同類のバージンだろうと見くびっていましたが、実はしっかりと経験済み。

しかしそんな桃子も、これがどうして大変。

スクールカースト上位者である、イケメン新堂くんの都合の良い女の一人でしかなかったんですね。

 

ある出来事がきっかけで正也は桃子で初体験を済ませます。

しかし、決して綺麗な形で結ばれたわけではなく終わった後、桃子に

「どうだった?別に大したこと無かったでしょ?」と冷め切った目で言い放たれます。 

 

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桃子のその太った容姿から、自分よりも下の存在だと見下していた正也。

そんな桃子に憐れまれる事実。

そして幼なじみとしてある種の神聖化していた女の子が、性のはけ口として利用されている事実。

 

正也は悪い意味で吹っ切れてしまうのです。

 

コンパで知り合ったリサと所構わずやりまくり。

スクールカースト下位のおとなしい同級生である山口くんを、劣等感のはけ口として小馬鹿にしたりとどんどんと荒んでいきます。

 

元々彼は、可愛い女子と性行為ができる男がリア充であると、こじらせていました。

優越感に浸り、劣等感をごまかしていた、そんな彼の元にダイエットに成功し、美少女に変貌を遂げた桃子の姿が!!

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彼女の心も相当に荒んでおり、イケメン新堂との立場も逆転。

下僕扱いしています。

そんな変わり果てた桃子を前に、抑え込んでいたはずの劣等感がまたムクムクと正也を襲うのです…  

 

感想とか

可愛い女子と寝たい。

まあ、男なら誰しもが思うことであり、女子だってイケメンの男と寝たいと思うでしょう。

可愛い女子を連れて歩いていて、周りの男が羨望の眼差しを向ける。

オスとしての優越感に浸れるわけです。

 

正也だって、リサという見た目は美少女のセフレがいて、普通ならそれで満足すべきなのに、彼は桃子という存在に終始固執しています。

桃子は桃子で、太っていたときに酷い目にあった過去から脱却できずに、男に復讐のようなことをしている。

 

ふたりとも、誰かを見下さないと、自分を肯定できない。

でもこういう価値観の人って、実際いますよね。

 

特に正也の高校はチャラい設定なので、余計に正也も気にしていたんでしょう。

陰キャラとかいう言葉があるくらい、学校という環境はヒエラルキーが明確に存在します。

それは見た目だったり、性交渉の経験の有無だったり、表面的なものでしか計られない。 

でも、社会に出たらそれだけじゃない。

中身が伴っていないとね。

 

日暮さんの絵柄はとても女の子が可愛くて、それなりに読めるしテーマとしても良かったはず。

ただ、結局のところ何を伝えたかったのかがイマイチ見えなかったのが残念ですね。

 

登場人物みんな性格が悪くって、スッキリはしない漫画です。

鬱な気分には浸れるので、浅野いにお作品が好きな人ならヒットかもしれません。