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【ネタバレ】1122(いいふうふ)感想とネタバレ〜公認不倫の行く末は…4巻発売日は?〜

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改めて思うのが、月刊モーニングという雑誌は凄いポテンシャルを秘めているということである。

恋のツキという作品を読んだとき、これは!と思った。

しかし、この1122という作品は、恋のツキを凌駕するかもしれない。

 

物語自体は、レスをきっかけに夫が不倫に走るというよくあるもの。

しかし1122の特徴として、妻がそれを容認しているということである。

公認不倫という考え方 

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妻であるいちこは、フリーランスのWEBデザイナー。

仕事の忙しさから、夫であるおとやに対して、行為を拒否。

さらに、外で済ましてきてくれ。モテないわけでもないだろう。という言葉を投げかけた。

 

当然、おとやとしてはショックだったが、その後に通い始めた生花教室で実際にある女性と恋に落ちてしまう。

しっかりと不倫関係に陥り、それにいちこも気づく。

 

 

1122が1122である所以は、ここで決して離婚だったり破局に向かわないところだ。

二人は、行為という関係性では交われないものの、家族やパートナーとしての信頼関係はとても厚い。

 

お互いの性の不一致を覗けば、まさに理想の夫婦といえる。

そして、その性の不一致を"公認不倫”という形で許容しようとする。

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おとやの浮気相手はというと、子持ちの専業主婦。

子供は発達障害を持っており、癇癪をすぐに起こし、美月を苦しめる。

※画像は二つの家庭の違いを対比している。このコマ割りで「いい音」と、おとやが発言しているのがベタだけど好き。

 

美月の夫は、仕事しか興味がなく子供であるひろには無関心。

家事や子育ては全て美月の分担であるから、自分は関係がないという考え方だ。

 

 

往々にして、不倫とはこのような背景があるのだろう。

笑ゥせぇるすまんではないが、美月の心のスキマを埋める相手として、おとやが存在している。

姑ともうまくいかず、ワンオペ育児に苦しんでいる。

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ホテルでおとやと逢引をしているときに美月は、自分にとって大切な時間でもあり「必要な時間だ」と述べた。

 

実際に美月の境遇は、同情できるものがある。

しかしながら読者としては、物語がいちこ目線で進むゆえに、感情移入しきれない。

 

だが、この作品の面白いのが、決していちこだけを被害者としては描写していないところだ。

そもそも、おとやの不倫のきっかけを作ったのは、いちこの心ない発言であり、その結果の公認不倫を許容したのもいちこなのだから。

 

さらに彼女は自分に芽生えた性欲のはけ口を、女性用の風俗で満たそうと試みたり、男友達をホテルに誘ったりしている。(未遂に終わったが)

 

それなりに彼女にも葛藤はあるようなのだが、根本的な部分で一般的な女性・妻の考え方と乖離している。

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しかしこれこそがこの作品の主題ともいえるだろう。

夫婦の性は、それぞれの領分があり、相手のそれをコントロールすることはできないということ。

また、長い長い夫婦生活において、他の異性と一切交わらないという事自体の難しさを提起している。

 

だからこそ、夫婦というものは肉体関係以外の結びつきが、非常に重要なのだと思う。

相手を尊重し、思いやることができなければ、互いの領分に踏み込んでしまったり掌握しようとしてしまう。

そうなってしまえば歪みが生じ、やがて決定的な亀裂となってしまうのだと思う。

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夫婦の在り方と関係性の特殊さ

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世間では今、不倫=悪。という図式が鮮明だ。

不倫したものは、様々なメディアで総バッシングを食らっている。

 

しかし、この夫婦は互いに別れたいとは思っていないのだ。

たとえ、公認不倫という状態であってもだ。

 

それでも世間は、「そんなのは夫婦と呼べない」「別れるべきだ」と、耳障りのよい主張を投げかけるだろう。

それが自分たちの価値観であり、大多数の正義であるからだ。

 

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美月から「子供3人で暮らすことは有り得ない?」と問われたときも、いちこを捨てるまでの覚悟はないと吐露している。(自身のクズ加減を自覚したきっかけにもなった)

おとやにとって、一番大切な存在は、あくまでもいちこなのだ。

それは性の不一致を踏まえたうえでの結論である。

 

※画像のような不倫男って、けっこう多い。結局は理由付けしてもそこなんだよね。

でも女側はそうじゃないケースが多い。自分だけを選んでほしいって考えちゃうし、そう"思い込みたい”生き物。

 

いちこも同様に、性のはけ口を風俗へ求めたとしても最後に選ぶのはおとやだ。

 しかし、作中でも語られているが、これはあくまでも特殊な価値観である。

 

世間の常識からは乖離しているが、こういう愛の形があっても良いのかな?と感じさせられるのはあくまでも漫画だから。

 

そもそも、性以外の部分でここまで深い絆で結ばれているのが、稀有な話なのだ。

普通は浮気がバレた時点で破綻する。 

 

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また、美月は、公認不倫だとおとやから知らされ激怒していた。

馬鹿にするなと。

これは当然だ。不倫する女の思考としては、本当は私だけが愛されている。奥さんとは破綻しているのだ、という事実こそがアイデンティティであり、存在意義なのだから。

 

堂々と、自分は2番目。身体の関係だけが奥さんよりも上なんですと宣言されれば、面白くもない。

心のつながりも1番でありたいのが愛人の考えだ。

 

奥さんが自分のことを認知している、そのうえで放置しているというのは愛人からすれば「どうぞお好きに。最後はあなた、捨てられるのよ。」と言われているのと同義だろうから、美月は怒る。 

 

しかし、いちこがおとやの考えを責めないからといって、美月がおとやの考えを責めないという保証はどこにもない。

逃げ場を求めて不倫に走っている美月が、この公認不倫の相手を本当に受け入れられるのだろうか。

 

静かに、しかし確実に、美月とおとやの関係は破綻に向かっている気がしてならない。

 

最後に 

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私自身の考えとしては、公認不倫という発想は許容できない。

いくらレスになったとしても、相手が他の異性の腕に抱かれるなんてことになったら発狂してしまうだろう。

 

しかし同時に、生涯ひとりの女性だけを愛するという事の難しさも理解できるのだ。

 

欲というのは人間である以上、無くすことはできず、うまく自分自身と折り合いをつけるしかない。

この作品は、そんな誰しもが持つ根源的な疑問と悩みを抉り出すからこそ、人の心を打つのだろう。

 

11月頃と予想される4巻の発売日が、今から楽しみでならない。 

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